3つのワンダーで社会の役に立つ!をコンセプトに北欧スウェーデン家具デザイン会社のデザイン企画ディレクターから日本を代表する巨大流通グループ/セブン&アイホールディングスのシンクタンクであったセブン&アイ生活デザイン研究所を経て、株式会社くらすラボ代表取締役社長に。その後もっと社会に便利で遊び心ある生活スタイルを届けようと奮闘する企業法人 合同会社ワンダーラボアジア。 その生い立ちやヒントをズバリインタビュー。(聞き手:K編集部)


くらすラボという会社から何故、ワンダーラボという会社に・・・・。

株式会社くらすラボはご存じのように「あなたの”暮らす”を快適に」っていうコンセプトの会社で、快適な生活をお客様に提案しようという会社でした。たくさんの企業様と一緒にいろいろな手法で、お客様に快適さをお届けしてきたつもりです。でも本当にお客様の為になっていたのか?という疑問がいつも頭のどこかにあったんですね。もっと何かできたんじゃないか?ひょっとして窓口となった企業様は良かったけど最終的なお客様の為にはなっていなかったのでは?なんて思っちゃったわけです。喜んでいたのは間に入った企業様だけで私たちの想いがお客様には十分伝わっていないぞ!っとね。(笑) だから今度は一発で「ワンダフル!」ってお客様に拍手を頂けるようにもっと自由にストレートに、もっともっとお客様に喜んでいただけるようにと、海外で、特にアメリカでは最もポピュラーな合同会社という法人企業の形で「ワンダーラボアジア」を始めたんです。日本でも最近、多くなりましたね、合同会社という冠の新しい会社が。日本でもやっと、新会社法でできた新しい法人組織形態なんですよ。もちろん株式会社と同じ会社ですし法人格です。今までのくらすラボで手がけた事業などもすべてこのワンダーラボに業務移管しました。

 

――ワンダーなラボ(研究所)ですか。(笑)

そう、つまりWONDERがFULL(満タン!)でワンダフル!今度はワンダフルな「もの・こと」「アイデア」「サービス」で社会の役に立つ会社を目指そうと。(笑)いいでしょ、ワンダフルって言葉。今後市場のあちこちで聞かれるキーワードになりますよ「ワンダフル」って。企業コンセプトに3つのワンダフルを掲げているのでワンダースリーって会社名にしたかったけど流石にこれは手塚先生にバカって怒られそうでやめました。(笑)

 

――社会の役に立つ、けっこう大きな狙いですよね。

ワンダーとかワンダフルという言葉は間違いなくこれから最も大切なキーワードになると思います。元気のない凹んだ世の中やマーケット、経済状況のまっただ中でお客様や社会環境にワンダフル!と思って頂くためにいろんなアイデアとかサービスを惜しむことなく考えて最善を尽くしたい。大きくても小さくても企業って「こんな事考えていきたい」「こうやりたい」とか、一般のお客様も「こうしたい、こうあったらいいな」と考えているわけですよ。でもなかなかその一歩を踏み出せない。その背中をちょっと押してあげる、一緒にやりましょうよと声をかけてあげる。これが我々の仕事と考えてます。そのために企業間の協働事業化をしやすいように合同会社という法人形態を取ったわけです。それぞれの本物のエキスパートがたくさん集まったユニークな会社になってます。

 

――社名のあとのアジアというのも、大きく出ましたね。

そうなんです。集まったメンバーに社名の話しをしたら「アジア」って怪しいねと(笑)。でも日本がアジアの中心だということをここでもう一回、世の中に念押して(笑)「アジア」を社名に付けてスタートしたかったんです。もうひとつヨーロッパからもいろんな情報ソースが毎日届きますから近いうち「ワンダーラボ ユーロ」という形で中心となる都市に拠点を作らないとなりませんね。私はビールとオリーブが好きだからビールの旨い国を拠点にしたいと(笑)勝手に思ってます。

 

――出ました、やっぱりビールですか。あ、執筆された麦酒の本見つけましたよ。

え、ありました?絶版した本は探すのむずかしいでしょ。国会図書館にありますよ。あ、そうか今度ワンダーラボで再出版しようかね。それからついでにどこかでビールなんかも造っちゃうかな(笑)ワンダービアって名前で。宴会向きでしょ。

 

――お客様からのリクエストがあればビールも醸造するのですね。(笑)

まあ、ワンダービールの醸造は冗談ですが。でもお客様の希望や夢、願いであれば何とか形にしたいですね。やり方はまず仮説を立てて検証そして修正。検証って大事です。でもその検証途中で「やーめたっ」ていうのは困りますね。前にありましたよ、しくみが固まり始めると自ら壊しちゃう会社さん。固まる前にマニュアルやら書式やらという形だけに拘って、それだけで満足していたようです。まだ何も動いていないからどう検証しようかと(笑)。結局、空中分解して社員や関係者以下全員が路頭に迷うことに(笑)。思いつきとひらめきは根本から違いますから。もったいなかったですよ、あと一歩のところでしたが、やっぱりその会社さんはすべてただの思いつきでした。オーナー様の言葉を信じてやってきたのですがもったいなかった。結果もそうですが経過も大事なはずです。それと結果が出るまでの体力とか。

 

 

ーー事業化するにあたってはいつもチーム編成で取り組まれますね。

はい。映画とかCMのチームクルーを例にすると監督以下、役者さん、カメラさん、照明さん、大道具さんとか、その道のプロが集結してひとつの仕事しますでしょ。広告なんかの編成も必要によってコピーライターやグラフィックデザイナーや印刷の専門集団がバックアップしたりして。各方面から集結してひとつの目標に向かって進行するわけですよね。オーケストラなんかも似てますよね。演奏会が終了したらまたバラバラにそれぞれの道で研究したり切磋琢磨して腕磨いてやってくる。この方法はプロジェクトには一番いい方法と思うんですね。だから毎回新ネタ持参でやってくるスタッフとかメンバーが居たりして実に頼もしい。これは今度の合同会社という法人企業体系にはもってこいのやり方です。以前、建もの探訪の渡辺篤史さんの還暦祝いの呑み会でね、「こうして必要な時々に必要な皆さんと出会ってこうして私の人生も作って来た。私のTVや映画の仕事も人生もチームワークなんですね。いい家もそうですよ。」ってね。とってもいい話、いまでも頭から消えないです。

 

 

ーーこれからは今まで以上に様々な方々とのコラボレーションが楽しみですね。

そうなんですよ。お世話になってるいろんな業界の方々にお願いしながら、お客様に良かったと思ってもらえることを。参加したクリエイターや職人さん達も楽しい現場だったと思うことを。そんないい関係を作り出して良かったなぁと思う私たちワンダーラボのメンバー。まさに3者みんながwin-win-winの関係です。この関係を作るために人や仕事のネットワークをどんどん使っていきたいと思ってます。昔の上司で藤巻幸夫さん(2014.3.15没)今もよく顔かたちが似ていると言われますが。(笑)「仕事はまわりを巻き込んで」ってよく言ってましたよ。その意味が今、本当によくわかります。藤巻さん巻きモノの天才ですよね。いつも元気でパワー全快!ステキでした、ほんとに。